目的
木材および合板等に関する資料や情報等を広く収集し、広く一般の市民を対象に公開・展示する。
それにより、森林資源の持続的有効活用、日本の林業と木材関連産業の振興と発展を図り、もってCO2削減(温暖化防止)等に関する人々の意識を啓発し、より良い地球環境の創生と国民生活の向上に寄与することを目的とし、 さらに、経済的理由により進学または修学が困難な者に対し、奨学・育英事業を行い、あわせて社会教育の振興を図り、有為の人材の育成を行うことを目的とする。
事業
- 木材や合板等に関する資料等の収集および展示・公開
- 木材や合板等の有効利用および需要拡大等に資する情報の普及事業
- 木材や合板等に関する専門的な知識を有し、それを有効に活用することができる人材の育成及び自然環境教育事業
- 書籍、グッズ等の企画、制作及び販売
- 学生を対象とする奨学・育英事業
- 木材や合板業界に貢献した者を対象とする助成事業
- その他目的を達成するために必要な事業
日頃より当財団の運営にあたりましては、賛助会員並びにご利用者の皆様から暖かいご支援とご協力をいただき心から感謝申しあげます。
当財団は2007年10月にNPO法人 木材・合板博物館として開館、2015年8月より公益財団法人PHOENIXとして活動しております。
世界的な地球温暖化対策として、COP21でパリ協定が打ち出され、各国が二酸化炭素吸収材としての森林の役割に注目しています。日本の森林率(森林面積/国土面積)は約70%と、OECD主要国のなかでフィンランドに次いで世界第2位です。戦後の植林によって見事に再生された森林資源を、如何に有効に活用・継承していくのかが大きな課題です。
公益財団法人PHOENIXでは、博物館事業として木材や合板の展示を中心に、各種セミナーや木工教室などを通して「木を知り、木を使い、木を活かし、森と生きる」について考える機会を提供しております。 子供の頃から木と触れ合い、木の可能性を知る場となり、木材関連業界の方々が、技術開発等のヒントを得る事の出来る場を提供してゆく所存です。
さらに、当財団と致しましては、未来を担う若者の育成に寄与する為、木材産業界の若手社員に向けての人材育成プログラムとして「ウッドマスター講習会」を開催するのと同時に、経済的理由により就学が困難な高校生への給付型奨学金をはじめ、木材関連の研究に関わる若手研究者育成の為の研究助成金給付を行い、日本の未来を担う人材の育成を目指しております。
当財団名の「PHOENIX」とは、不死鳥の事であります。当財団が未来永劫続く様にという意味が込められております。
当財団を取り巻く環境も決して平坦ではありませんが、皆様のお力添えをいただきながら一歩一歩着実に前進できるよう取り組んでまいりたいと考えております。皆様から信頼される財団となるよう職員一丸となって取り組んでまいりますので、引き続きご指導ご鞭撻を賜ります様お願い申し上げます。令和4年5月
— 理事長 吉田 繁
木材・合板博物館は、日本の合板誕生100年を記念して2007年10月に木材・合板に関する世界で唯一の博物館として東京・新木場にオープン、2015年からは公益財団法人PHOENIXの活動の中心に位置付けられています。
— 木材・合板博物館 館長 佐藤 雅俊(東京大学名誉教授 農学博士)
昨今の地球環境問題の解決に向けた保全活動の一環として、木材の有効活用による循環型社会の形成など、木材の持つあらゆる可能性を追求することが推進されています。 当館では、木の有効利用の基本である木材や木質材料、特に合板の製造から利用に至る展示や体験、さらにセミナーや講習会の実施など、皆様に木材やそれを取り巻く環境をより一層ご理解いただけますよう、全力を尽くして取り組んできております。 館員一同、皆様のご来館をお待ち申し上げております。
沿革
2005 | JKホールディングス(株)会長 吉田繁氏、セイホク(株)会長 故 井上博氏の発案により、学識経験者、木材・合板関連団体及び企業が参加し、博物館設立が計画された。 |
2007.10 | 東京・新木場 新木場タワ―3階、4階に木材・合板博物館がオープン |
2013.11.3 | 「合板の日」制定 |
2015.10 | 運営が特定非営利活動法人木材・合板博物館から公益財団法人木材・合板博物館へ譲渡される |
2016.06 | 運営団体の名称が公益財団法人木材・合板博物館から公益財団法人PHOENIXへ変更 |