合板の日実行委員会では、合板産業の発展に貢献した者(個人・企業・団体)を表彰しています。
第1回(平成25年度)
外周駆動方式のロータリーベニヤレース開発
「アリストレース」の開発により小径木からの単板作製歩留まりが飛躍的に向上した。
長谷川 克次氏
第2回(平成26年度)
合板用接着剤の開発
日本の合板用の優れた接着剤の開発と性能評価により様々な種類の優れた製品を世に送り出すことに繋がった。
接着剤工業部会
特別講演 / 大熊幹章氏(東京大学 名誉教授)「合板に魅せられて50年」
第3回(平成27年度)
合板のJAS規格等に係る信頼性のおけるデータの収集、蓄積、評価
合板のJAS規格等に係る信頼性のおけるデータの収集、蓄積、評価により合板のJAS規格を制定および改正する際の科学的裏付けを得ることができ、製品の品質及び性能向上に繋がった。
独立行政法人 森林総合研究所
特別講演 / 神谷文夫氏(セイホク株式会社 技師長)「ネダノンの開発」
渋沢龍也氏(森林総合研究所 複合化研究室長)「国産材を活用したコンクリート型枠用合板の開発」
第4回(平成28年度)
合板流通の安定を目指し企業統合を推進
合板の流通の安定を目指し企業統合を推進。それにより合板の需給の安定化と乱高下していた価格の安定が図れることとなった。また、国産針葉樹合板の生産転換時に国内合板メーカーに「針葉樹合板の単板構成、品質規格、サイズ、接着剤、ホルムアルデヒド放出量」等の基準作成を求めるなどの活動を行った。
JKホールディングス株式会社 会長 吉田 繁氏
特別講演 / 遠藤日雄氏(NPO法人活木活木森ネットワーク 理事長)「国産材による合板産業の今後」
第5回(平成29年度)
合板の科学的性能評価の基礎を築く
合板の機械的性質の研究。合板のヤング係数について、単板の繊維方向を考慮した理論式を導き、合板の科学的性能評価の基礎を築いた。
東京大学 名誉教授 大熊 幹章氏
特別講演 / 清野明氏(一般社団法人日本ツーバイフォー建築協会 技術部 会長)「合板とともに歩んできたツーバイフォー工法」
第6回(平成30年度)
「ネダノン」の開発
国産材を活用した厚物構造用合板の開発、性能評価および用途開発。それにより耐震性の高い、優良住宅の開発が可能となった。
セイホク株式会社 技師長 神谷 文夫氏
特別講演 / 五十田博氏(京都大学 生存圏 教授)「実大実験に見る合板耐力壁の挙動」
第7回(令和元年度)
構造用合板および構造用LVLの普及
国産材を用いる構造用合板の厚物化とその用途開発の成果を普及し国産材の需要拡大に大きく貢献した。また、シックハウス症候群について、合板等に係る建築基準法等の改正(平成15年)時に行われた技術開発の成果を普及し、その基準に基づいた合板の安全性を啓蒙する活動を広く行った。
日本合板工業組合連合会 元理事 秋山禎孝氏
特別講演 / 渋沢龍也氏(森林総合研究所 研究領域長)「超厚合板等の今後の可能性」
令和5年度
構造用合板および構造用LVLの普及
合板をはじめとする木質部材の適切な検査 証明書発行・性能評価を通じてJAS制度の普及・発展に貢献し、高度な検査機能を活かした、木材・木製品の各種試験の実施と、これによる木質材料の新しい加工方法や使用方法の開発を行った。
公益財団法人日本合板検査会
特別講演 / 渋沢龍也氏(国立研究開発法人森林研究・整備機構、森林総合研究所 研究ディレクター)
「超厚合板-実用化に向けた7つのキーワード」
令和6年度
木材・合板産業と研究及び行政などの相互連携の拡大と業界の基盤強化
情報・言論という広い立場から、木材加工業や木材利用、合板産業、林業、住宅、建築に関わる膨大な情報を基に、木材及び合板産業が進むべき方向性を先導。木材・合板産業と研究及び行政などの相互連携の拡大と業界の基盤強化を行った。
株式会社日刊木材新聞社 会長 岡田直次
特別講演 / 恒次 祐子氏(東京大学大学院 農学生命科学研究科 教授)
「新たな機能評価による木材の付加価値化 ~地球環境と人とのウェルビーイングの観点から~」
※上記は表彰当時の名称や役職での表記となっています。